「テキーラってアガベだけで作られるんじゃないの?」——実は、100%アガベのプレミアムテキーラでも、味や見た目を整えるために添加物が使われていることがあります。
この記事では、テキーラと添加物の意外な関係、そしてラベルから何が読み取れるのかを解説します。
メキシコの法律で添加物は「合法」
まず前提として、テキーラの添加物は違法ではありません。メキシコの法律では内容量の1%まで添加物の使用が認められています。伝統的な造り手でも味や香り、見た目を整えるために使うことは珍しくなく、使うこと自体が品質の良し悪しを決めるわけではありません。
使われる代表的な4つの添加物
カラメル色素:色合いを調整して見た目を整えるもの。レポサドやアネホで、ロットごとの色のばらつきを均一にする目的で使われることがあります。
オーク(樽)エキス:熟成感やコクを補うために加えられることがあります。樽熟成の風味を補強する目的です。
グリセリン:口当たりをまろやかにし、なめらかな飲み心地を演出します。
シロップ系:風味や甘みの調整に使用。アガベシロップなどで味のバランスを整えます。
「100% de Agave」でも添加物は入りうる
ここで押さえておきたいのが、「100% de Agave」表記と添加物の有無は別の話だということです。
「100% de Agave」はあくまで原料のアガベ比率を示すもの。アガベ以外の糖分を使っていないことは保証しますが、味や色を整える添加物が使われていないことまでは意味しません。つまり、100%アガベであっても1%の範囲で添加物が入っている可能性はあるのです。
ラベルから読み取れること・読み取れないこと
読み取れること: 「100% de Agave」表記の有無。これがなければミクストテキーラ(アガベ以外の糖分が最大49%)で、まずはここが品質の第一関門です。
読み取れないこと: 添加物の有無。使った添加物をラベルに表示する義務がないため、ボトルの裏を見ても判断はできません。
だからこそ、最終的にものを言うのは造り手の姿勢と、自分の舌です。伝統製法を大切にする蒸溜所か、どんな味づくりを目指しているかを知り、実際に飲んで「熟成年数のわりに甘みや香りが強すぎないか」「後味に人工的な甘さが残らないか」を確かめる。この積み重ねが、テキーラを見る目を育てます。
アガベ本来の味を大切にするメリット
味や色を後から補うのではなく、アガベそのものの風味を活かした造りには、こんな魅力があります。
- 素材の味がわかる:アガベの甘み、産地や製法の個性がダイレクトに感じられる
- 後味がクリア:雑味が少なく、すっきりと飲みやすい
- 飲み方を選ばない:ストレートでもソーダ割りでも、素材の輪郭がぶれない
添加物と頭痛・二日酔いの関係については、テキーラで頭が痛くなる人は、安いものを飲んでいる(Part51)で詳しく解説しています。
「無添加」という言葉をめぐる状況
近年「Additive-Free(無添加)」を掲げるブランドが増えましたが、この表記をめぐっては議論が続いています。規制団体がこの表記の使用に対して慎重な姿勢を示し、ラベルや広告からの削除を求める動きも報じられています。
背景にあるのは製造工程の複雑さ。樽熟成の過程で添加物の成分に近いものが自然に生じることがあり、意図的に加えていなくても完全な「ゼロ」を証明するのは難しいという事情です。
つまり、消費者としては**「無添加」という言葉そのものを鵜呑みにするのではなく、造り手がどんな味づくりをしているかで判断する**のが現実的だということです。
DOS LOCOSの造り
私たちが日本に独占輸入しているDOS LOCOSは、メキシコ・ハリスコ州アマティタンの家族経営蒸溜所(NOM 1459)で造られる100%ブルーアガベテキーラです。
四世代にわたる伝統を守る造り手が、アガベ本来の甘みを活かして仕上げた1本。キレのあるBlancoと、樽の風味をまとったまろやかなCristalinoがあります。まずはアガベの味わいそのものを、ストレートで確かめてみてください。

まとめ
テキーラの添加物は合法だし、使うこと自体が悪いわけでもありません。ただ表示義務がないため、消費者側に「見分ける知識」が必要なのが現状です。
100%アガベ表記、造り手の姿勢、そして自分の舌。この3つを持てば、自分の基準で納得してテキーラを選べるようになります。
テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。