「テキーラって度数が高いお酒でしょ?」——そのイメージは半分正解で、半分間違いです。
テキーラのアルコール度数は35〜55度。一般的に流通しているのは38〜40度で、実はウイスキーやジンとほぼ同じです。この記事では、テキーラの度数の仕組みから他のお酒との比較まで、わかりやすく解説します。
テキーラの度数は35〜55度
テキーラのアルコール度数は、メキシコの法律(NOM-006-SCFI)で35〜55度と定められています。
ただし実際に市場に出回っているテキーラの多くは38〜40度。特にブランコやレポサドは40度前後が主流です。「テキーラ=40度」というイメージは、この一般的な流通帯から来ています。
DOS LOCOSの場合、ブランコが40度、レポサド・クリスタリーノが35度です。
他のお酒との度数比較
テキーラは本当に「度数が高いお酒」なのか。他のお酒と比べてみましょう。
| お酒 | 度数の目安 |
|---|---|
| ビール | 約5度 |
| ワイン | 約12〜15度 |
| 日本酒 | 約15〜17度 |
| 焼酎 | 約25〜35度 |
| テキーラ | 約35〜55度(主流は38〜40度) |
| ウイスキー | 約40〜46度 |
| ジン | 約40〜47度 |
| ウォッカ | 約40〜50度 |
| ラム | 約40〜50度 |
ビールやワインと比べれば確かに高いですが、ウイスキーやジン、ウォッカとほぼ同じ帯域。蒸溜酒の中でテキーラだけが特別に度数が高いわけではありません。
「テキーラは強い」というイメージは、度数そのものよりもショットで一気飲みする飲み方から来ている部分が大きいです。同じ40度のウイスキーをハイボールで飲めば強く感じないのと同じで、テキーラもソーダ割りにすれば飲みやすくなります。
テキーラの度数はどうやって決まるのか
テキーラの原酒は、2回の蒸溜を経ると50〜60度まで上がります。このままでは度数が高すぎるため、加水して度数を調整してから瓶詰めされます。
この加水のバランスが、テキーラの味わいを大きく左右します。度数を下げるほど飲みやすくなりますが、アガベの香りや味わいも薄まる。逆に度数を高めに設定すれば、アガベの個性が凝縮された力強い味わいになります。
つまりテキーラの度数は単なるアルコールの強さではなく、造り手の設計思想。38度と40度と45度で、同じブランドでも味わいの方向性がまったく変わるのです。
熟成カテゴリと度数の関係
テキーラは熟成カテゴリによっても度数の傾向が少し異なります。
ブランコ:38〜40度が一般的。アガベの風味をダイレクトに感じる度数帯。
レポサド・アネホ:38〜40度が主流。樽熟成でまろやかになる分、同じ度数でもブランコより飲みやすく感じることが多い。
エクストラ・アネホ:40度以上のものも。長期熟成で味が濃縮されているため、高めの度数でもバランスが取れる。
カスクストレングス(樽出し原酒)やスチルストレングス:加水せず瓶詰めする少量生産品で、50度前後になることも。アガベと樽の風味が凝縮された、マニア向けの一杯。
度数が高いテキーラの飲み方
テキーラの度数が気になる方へ、飲み方の工夫を紹介します。
ソーダ割り(テキーラハイボール):テキーラ1にソーダ2.5〜3で割れば、アルコール度数は約10〜12度まで下がります。ビールより少し高い程度で、食事と一緒に楽しめる度数帯に。
ロック:氷が溶けるにつれて度数が下がり、味の変化を楽しめます。
少量で味わう:30mlのショットが強すぎるなら、10ml程度を口に含んで香りと味を確認する「一体感㍉㍑」スタイル。度数ではなく量を減らすことで、テキーラ本来の味わいを楽しめます。
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