ウォルターとジェシーが、また2人で"作っています"。
ただし今度は合法です。
『ブレイキング・バッド』で違法薬物を作っていたウォルター・ホワイトとジェシー・ピンクマン。この2人を演じたブライアン・クランストンとアーロン・ポールが、現実世界でもコンビを組んでお酒を作っています。
「Dos Hombres」——スペイン語で「2人の男」
2人が立ち上げたブランドの名前は「Dos Hombres(ドス・オンブレス)」。スペイン語で「2人の男」という意味です。
始まりは2019年。ドラマ終了後も親交が深かった2人が「また一緒に何かやりたい」と話したことがきっかけでした。最初に発売したのはメキシコ・オアハカ州で造られるメスカル。そして現在は、ハリスコ州で造られるテキーラのブランコとレポサドもラインナップに加えています。
名前を貸しているだけではない
セレブのテキーラブランドと聞くと「名前を貸しているだけでは?」と思うかもしれません。しかしこの2人は本気で製造に関わっています。
今でも一緒にメキシコを訪れ、アガベの生育状況を確認し、生産チームと直接対話しているそうです。テキーラについては、納得できる味になるまで6〜7回レシピを作り直したとアーロン・ポールが語っています。
ドラマでは完璧な"レシピ"を追い求めた2人が、現実ではアガベのお酒に本気で向き合っている——というストーリーも、ブランドの魅力になっています。
Dos Hombresの商品ラインナップ
メスカル(オアハカ州):最初に発売された原点。エスパディン種のアガベを使い、スモーキーな風味が特徴。
テキーラ ブランコ(ハリスコ州):100%ブルーアガベ。アガベのフレッシュな甘みとシトラス感。
テキーラ レポサド(ハリスコ州):アメリカンオーク樽で熟成。バニラやキャラメルのニュアンスが加わったまろやかな味わい。
メスカルからスタートしてテキーラに拡大する流れは、アガベスピリッツ市場の広がりを象徴するブランド戦略です。
セレブテキーラブームの中でのDos Hombres
Part48で紹介したとおり、セレブによるテキーラブランドの立ち上げは2010年代後半から加速しています。ジョージ・クルーニーのカサミーゴス、ドウェイン・ジョンソンのテレマナ、ケンダル・ジェンナーの818——。
その中でDos Hombresが際立つのは、2人のパートナーシップがブランドの核になっている点。クランストンとポールの関係性がそのままブランドのストーリーになっており、「2人の男」というブランド名もそこから来ています。
「2人」がブランドを作るということ
Dos Hombresは「2人の男」、DOS LOCOSは「2人のクレイジー」。どちらも2人の情熱から生まれたブランドです。
DOS LOCOSの名前は、蒸溜所の創業者Roberto & Sandraに由来しています。テキーラの世界では、大手企業の大量生産ではなく、人と人の関係性から生まれるブランドが増えている。Dos HombresもDOS LOCOSも、その流れの中にあるブランドです。
DOS LOCOS|「2人のクレイジー」が情熱で造るテキーラ
DOS LOCOSは、ハリスコ州アマティタンの家族経営蒸溜所で造られる100%ブルーアガベのテキーラ。伝統技法「カノア・イ・マソ」で搾汁し、アガベの旨みを凝縮。セレブのネームバリューではなく、中身の品質で勝負する一本です。

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