世界中で「売れているテキーラ」って何か知っていますか?
テキーラ市場は年々拡大していますが、その中でも圧倒的な売上を誇るブランドが存在します。今回は、英国の酒類専門メディア「The Spirits Business」のデータをもとに、売上ベースで世界のトップ5を紹介します。
(出典:The Spirits Business「Top 10 biggest-selling tequila brands」)
第5位:1800
世界中にファンが多いブランド。日本でも「アネホといえば1800」というイメージがあるほど浸透しています。
ブランコはクリーンで軽い飲み口、レポサドはバランスが良く、初心者にも扱いやすいラインナップ。名前の由来は、テキーラが初めてオーク樽で熟成された1800年頃にちなんでいます。
第4位:Casamigos(カサミーゴス)
ハリウッド俳優ジョージ・クルーニーが共同設立し、一気に世界的な知名度を獲得したブランド。
味わいはとにかく「まろやか」。甘さと柔らかさが際立っていて、テキーラ初心者に刺さるスタイルです。2017年にディアジオに最大約10億ドル(約1,100億円)で売却されたことでも話題になりました。セレブテキーラの代名詞的存在です。

第3位:Patrón(パトロン)
スタイリッシュなボトルが象徴のラグジュアリーテキーラ。100%アガベのみを使用し、手作業の製法にこだわるブランドです。
味わいはクリアでスムーズ、香りが華やか。1989年の誕生以来、「テキーラはワインやウイスキーと同じように味わうお酒だ」というプレミアムテキーラの概念をアメリカ市場に確立しました。

第2位:Don Julio(ドン・フリオ)
プレミアムテキーラを世界に認知させたブランド。アガベの選定から熟成管理まで徹底したこだわりで知られています。
ブランコはシトラス感が爽やか、アネホはバニラの香りで上品。特に「ドン・フリオ 1942」は高級テキーラの代名詞として世界中のバーで扱われています。ディアジオ傘下で、カサミーゴスとともにディアジオのテキーラポートフォリオを支えています。
第1位:Jose Cuervo(ホセ・クエルボ)
世界のテキーラ市場をずっと引っ張ってきた「王者」。200年以上続く老舗で、とにかく流通が強い。ミクストから100%アガベまで幅広いラインナップを揃え、「テキーラと言えばクエルボ」で世界中のバーに置かれています。
日本でもアサヒが流通を担い、圧倒的な知名度を誇るブランドです。
実は5位と1位は同じ蒸溜所
ここで面白い事実。5位の1800と1位のJose Cuervoは、同じ蒸溜所が造っているテキーラです。
つまりこのランキングの1位と5位は兄弟ブランド。Part18で紹介したとおり、クエルボは数十ブランドを擁する巨大企業であり、世界のテキーラ市場における存在感がいかに大きいかがわかります。
売上=自分に合うテキーラとは限らない
このランキングは「売れている」順であって、「美味しい」順ではありません。流通量やブランド力で選ばれている部分も大きく、売上が大きいからといって自分の味覚に合うかどうかは別の話です。
世界には200以上の蒸溜所で約2,000のブランドが造られています。ランキング上位のブランドしか飲んだことがない方は、まだテキーラの入口に立ったばかりかもしれません。
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