「メキシコ人って、毎日テキーラ飲んでるんでしょ?」
そのイメージ、間違ってます。メキシコ人が日常的に飲むお酒は、テキーラではありません。
メキシコ人も「とりあえずビール」
日本でいう「とりあえずビール」と同じで、メキシコ人が最もよく飲むお酒はビールです。コロナやモデロなどメキシコ産ビールが世界的に有名なのは、メキシコ人自身がビールをよく飲んでいるから。メキシコのアルコール消費で最大シェアはビールであり、テキーラは毎日の晩酌として飲まれるお酒ではありません。
テキーラの立ち位置は「日本酒」に近い
では、メキシコでテキーラはどういう存在なのか。日本人にわかりやすく言うと、日本酒にかなり近いポジションです。
毎日の食卓に必ず出るわけではないけれど、特別なタイミングで登場するお酒。
- 週末にゆっくり飲む
- 家族や友人が集まる夜に開ける
- ちょっといい食事のときに合わせる
少量をゆっくり味わうスタイルで、日本でいう「今日は日本酒を開けようか」という感覚とほぼ同じです。正月や祝い事に日本酒が出るように、メキシコでもお祝いや集まりの場でテキーラが出てくる。どちらもその国の誇りであり、文化の象徴なのです。
ショットで一気飲み?本場ではほぼしない
Part13でも紹介しましたが、メキシコではテキーラをショットで一気に飲むことはほぼありません。
使うのは香りを集めるコパグラスや、伝統的なカバジート。どちらも一口ずつ味わうためのグラスで、一気飲みを前提とした器ではありません。
会話を楽しみながら、食事と一緒に、ゆっくりと。これがメキシコ人のテキーラとの付き合い方です。
「毎日ショットで飲んでる」イメージはどこから来たのか
ではなぜ、「メキシコ人は毎日テキーラをショットで飲んでいる」というイメージが世界中に広まったのか。
答えはアメリカの映画とクラブ文化です。ショットグラスにテキーラを注ぎ、ライムと塩で一気に流し込むスタイルはアメリカで生まれたパフォーマンス。ハリウッド映画で繰り返し描かれた結果、「テキーラ=ショット=メキシコ文化」という誤解が世界に定着しました。
本場メキシコでは、テキーラは雑に飲む酒ではなく、時間を選んで嗜む酒です。
まとめ
メキシコ人も普段はビールを飲んでいて、テキーラは特別なときにゆっくり味わうお酒。日本における日本酒のような存在です。
「毎日ショットで飲んでいる」というイメージはアメリカ発の誤解。テキーラの本当の楽しみ方を知ると、このお酒に対する見方が変わるはずです。
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