「テキーラって茶色いお酒でしょ?」——そう思っている人、かなり多いです。でも実はそれ、テキーラの一面でしかありません。
テキーラには透明なものも、琥珀色のものも、さらにはピンク色のものまであります。この記事では、テキーラの色がどうやって決まるのかを解説します。
「テキーラ=茶色」は熟成テキーラのイメージ
多くの人が「テキーラは茶色」と思っているのは、アネホやレポサドを見てきたからです。
これらは樽で熟成されたテキーラ。オーク樽の成分が液体に溶け出し、琥珀色や茶色に変わります。熟成期間が長いほど色は濃くなり、バーで目にすることが多いのがこのタイプ。だから「テキーラ=茶色」のイメージが定着しました。
そもそもテキーラは「透明」が原点
熟成していないテキーラ、つまりブランコは無色透明です。
蒸溜直後のテキーラには色がついていません。ブランコはそのまま瓶詰めされるため、アガベ本来の香りが最もダイレクトに感じられるスタイル。フレッシュでシャープな味わいが特徴で、テキーラの素材感を楽しむならブランコが一番わかりやすいカテゴリです。
ちょっとややこしい「クリスタリーノ」
さらにややこしいのがクリスタリーノ。見た目はブランコと同じ透明ですが、中身はまったく違います。
クリスタリーノは一度樽で熟成させたテキーラを、活性炭フィルターにかけて色だけを抜いたスタイル。熟成由来のバニラやキャラメルの香り、まろやかな口当たりはそのまま残しつつ、見た目は透明。アガベのシャープさと熟成のリッチさを両方持ち合わせた、テキーラの新しいカテゴリです。
ピンク色のテキーラ「ロザ」
そしてさらに意外なのが、ピンク色のテキーラ。これは「ロザ(Rosa)」と呼ばれるスタイルです。
ロザは赤ワイン樽で熟成することで生まれます。赤ワインの色素や風味が樽からテキーラに移り、淡いピンク〜ロゼ色に。香りや味わいもワイン寄りのニュアンスが加わり、ベリーやドライフルーツのような風味が感じられるものもあります。
まだ生産量は少ないですが、見た目の美しさと味のユニークさから注目度が上がっているカテゴリです。
まとめ:テキーラの色は熟成の仕方で変わる
テキーラは「茶色いお酒」ではなく、熟成の仕方で色が変わるお酒です。
- 透明(ブランコ):熟成なし。アガベの素材感そのまま
- 琥珀〜茶色(レポサド/アネホ):オーク樽熟成で色づく
- 透明だけどリッチ(クリスタリーノ):熟成後にフィルターで色を抜く
- ピンク(ロザ):赤ワイン樽の熟成で色づく
色の違いを知るだけで、テキーラの選び方がぐっと面白くなります。
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