意外と知らないテキーラの秘密 Part16|なぜ日本ではテキーラといえばクエルボか1800?

テキーラ クエルボ 1800

日本で「テキーラ」と言うと、多くの人が思い浮かべるのはJose Cuervo(ホセ・クエルボ)か1800 Tequila。バーに行っても居酒屋に行っても、だいたいこの2つが並んでいます。

これは偶然ではありません。明確な理由があります。


まず前提:クエルボと1800は兄弟ブランド

意外と知られていませんが、この2つは同じ蒸溜所(ホセ・クエルボ社)で造られている兄弟ブランドです。クエルボは世界で最も売れているテキーラブランドで、1800はそのプレミアムラインという位置づけ。つまり、日本のテキーラ市場は長い間、実質ひとつの蒸溜所のブランドに支配されていたことになります。

でも、日本でこの2つがここまで浸透した理由は「同じ蒸溜所だから」だけではありません。


理由①:日本に入ってきたタイミング

テキーラが日本に広まり始めた初期、安定して正規輸入されていたのがクエルボと1800でした。

当時のバーや飲食店が仕入れで重視していたのは、「いつでも注文できる」「量が確保できる」「お客さんが名前を知っている」という実務的な条件。これを最初に満たしたのがこの2ブランドです。

お酒の世界では「最初に棚を取ったブランドが勝つ」と言われます。一度定番として置かれると入れ替わりにくい。クエルボと1800は、日本のテキーラ市場で最初に棚を押さえたブランドでした。


理由②:アサヒの営業力

もうひとつの決定的な理由が、日本での輸入・販売を担ったのがアサヒビールだったこと。

アサヒは全国の飲食店に強力な営業ネットワークを持っています。ビールの営業と合わせてテキーラも提案できる流通力で、バー、クラブ、居酒屋に一気に広がりました。「アサヒさんが持ってきてくれるから」という理由で置く店が増え、「どの店にもあるテキーラ」というポジションが確立されたのです。


参入タイミング × 営業力 = イメージの固定

「日本市場に最も早く安定供給したこと」と「全国に届けるアサヒの営業力」。この2つが掛け合わさったことで、日本では長い間テキーラ=クエルボか1800というイメージが固定されました。

これはブランドの品質だけで起きた現象ではなく、流通と営業のビジネス戦略の結果です。


流通量=みんなが美味しいと感じている、ではない

もちろんクエルボも1800も歴史あるブランドですが、どこにでもあるからといって、すべての人の味覚に合っているとは限りません

世界には何百ものテキーラブランドがあり、蒸溜所ごとに製法もアガベの個性もまったく異なります。流通量や知名度ではなく、自分の舌で選ぶテキーラの時代です。

テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。


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