意外と知らないテキーラの秘密 Part13|テキーラを冷やすのは間違い?

テキーラ 冷凍 キンキン

「テキーラはキンキンに冷やして飲むものでしょ?」——冷凍庫にテキーラのボトルを入れている人、けっこう多いのではないでしょうか。実はこれ、テキーラの魅力を自ら消してしまう飲み方なんです。


冷やすと香りが消える

理由はシンプルで、冷やしすぎるとテキーラの香りが感じ取れなくなるからです。

テキーラの本来の魅力は、アガベのフレッシュでシャープな香り、熟成タイプならバニラやキャラメルのような甘い芳香。これらの香り成分は温度が低すぎると揮発しにくくなり、鼻に届かなくなってしまいます。

冷凍庫でキンキンにしたテキーラは、口当たりこそなめらかになりますが、肝心の香りと味の複雑さがほとんど消えた状態。せっかくのプレミアムテキーラも、冷やしすぎると「冷たいアルコール」になってしまうわけです。


ベストな温度は10〜15℃

では、どのくらいの温度で飲むのが正解か。強いて言うなら白ワインの冷やし方が近いです。

目安は10〜15℃くらい。冷蔵庫で軽く冷やすか、常温のまま氷を1〜2個入れる程度がちょうどいい温度帯です。

このくらいの温度だと、香りがしっかり立ちつつも適度な冷たさで飲みやすい。さらに、グラスの中で少しずつ温度が変わっていくことで、最初の一口と最後の一口で味わいの変化も楽しめます。ウイスキーやブランデーをゆっくり味わうときと同じ感覚ですね。


「冷凍庫文化」はなぜ広まったのか

ではなぜ「テキーラはキンキンに冷やす」という文化が広まったのか。その背景にはミクストテキーラの存在があります。

安価なミクストテキーラは、副原料の糖分や添加物が入っている分、雑味やアルコールの刺激が強くなりがち。そのクセを冷たさでごまかすために「冷凍庫で冷やしてショットで一気に流し込む」という飲み方が広まったのです。

つまり冷凍庫スタイルは、テキーラを味わうための飲み方ではなく、味を感じないようにするための飲み方。100%アガベのプレミアムテキーラにこの飲み方をするのは、むしろもったいないということです。


まとめ

テキーラをキンキンに冷やすのは、香りと味わいを自ら捨てているのと同じ。10〜15℃で香りを楽しみながらゆっくり味わうのが、テキーラのポテンシャルを最大限に引き出す飲み方です。

次にテキーラを飲むとき、冷凍庫ではなく冷蔵庫で軽く冷やすところから試してみてください。

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