意外と知らないテキーラの秘密 Part12|本場メキシコではショットで飲まない

テキーラ ショット カバジート コパグラス

「テキーラってショットで一気に飲むお酒でしょ?」——実はこれ、メキシコの伝統的な飲み方ではありません。

あのショットスタイルはアメリカのクラブ文化から広まった飲み方で、本場メキシコではショットグラスで一気飲みなんてほぼしません。メキシコの人にとって、テキーラはゆっくり味わうスピリッツなんです。

この記事では、メキシコで実際に使われている2つのグラスと飲み方を紹介します。


① コパグラス——香りを味わうならこれが正解

コパグラスは、ワイングラスを小さくしたような形のテイスティンググラス。下がすぼまって上が少し開いた形状が、香りをグラスの中に集めてくれます。

このグラスで飲むと、アガベの甘さ、柑橘、バニラ、スパイスなど、テキーラが持つすべての香りがハッキリと感じられます。少量を注ぎ、鼻を近づけてからゆっくりひと口。口の中で転がすように味わうのがメキシコ流です。

国際的なテイスティングや品評会でもほぼコパが使われています。プレミアムテキーラを手に入れたら、まずコパグラスで試してみてください。ショットとは次元の違う体験ができるはずです。


② カバジート——メキシコの伝統グラス

カバジートは、細長い筒型のグラス。一見ショットグラスに似ていますが、本来の使い方はまったく違います。

カバジートは一気飲みではなく、少しずつ味わうための器。メキシコのバルや食事の場で、料理と一緒にテキーラを気軽に楽しむときに使います。食前にちょっと一杯、食事中にもう一杯——そんなカジュアルなスタイルがメキシコの日常です。

ショットグラスとの違いは飲むスピードの意識。カバジートのテキーラは会話を楽しみながらゆっくり口に運ぶもの。一気に飲み干すのではなく、時間をかけて味わうのがメキシコ流です。


ショット文化はどこから来たのか

「テキーラ=ショット」のイメージは、アメリカのクラブやバーのパーティー文化から広まったものです。ライムを噛んで塩を舐めて一気に流し込む「ショットリチュアル」は、味を楽しむというよりもパフォーマンスとしての飲み方。それが映画やメディアを通じて世界に定着しました。

ショットが悪いわけではありませんが、メキシコの人たちのテキーラとの向き合い方はもっと穏やかで、お酒の味わいそのものを大切にしています。


まとめ:テキーラはゆっくり味わうお酒

本場メキシコでは、ショットで一気飲みは伝統ではありません。

コパグラスで香りをじっくり楽しむか、カバジートで気軽にゆっくり飲むか。どちらもテキーラの味わいを大切にする飲み方です。

次にテキーラを飲むとき、グラスを変えてみるだけで体験がまったく変わります。ぜひ試してみてください。

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