酒屋のテキーラ売り場を見ると、他のお酒とは少し違うことに気づきます。
陶器でできていたり、異常に背が高かったり、稲妻の形をしていたり。
なぜテキーラには、こんなに個性的なボトルが多いのでしょうか?
実は、テキーラだけボトルデザインのルールが特別ゆるいわけではありません。
大きな理由は、テキーラのプレミアム化と、メキシコの文化やブランドストーリーをボトルまで含めて表現する文化にあります。
テキーラのボトルが個性的になった理由は「プレミアム化」
テキーラといえば、かつてはショットで飲む比較的カジュアルなお酒というイメージもありました。
しかし近年は、高価格帯のプレミアムテキーラが世界的に存在感を増しています。
そこで重要になったのが、味だけではないブランドとしての高級感や差別化です。
数多くの商品が並ぶ酒屋やバーでも、特徴的なボトルなら一目でブランドを認識してもらえます。
さらに高価格帯の商品では、飲み終わった後も飾っておきたくなるようなデザイン自体が商品の価値になります。
つまりテキーラのボトルは、単なる「お酒を入れる容器」ではなく、ブランドの世界観を伝えるための重要な要素になっているのです。
Clase Azulはボトルを職人が手作業で装飾
その代表例が、Clase Azul(クラセアスール)です。
Clase Azulといえば、白く背の高い陶器製デキャンタが有名。
特徴的なのは形だけではありません。デキャンタの装飾には職人による手作業が取り入れられており、メキシコの工芸文化そのものがブランドの一部になっています。
お酒を飲み終わった後も飾っておきたくなるボトルを作ることで、「中身+工芸品」という価値を生み出しています。

稲妻型やカジノチップ型のテキーラまで登場
さらに極端なのが、イーロン・マスクが発売したTesla Tequila。
ボトルそのものが稲妻の形になっており、発売時にはそのデザインも大きな話題になりました。
最近では、カジノチップを積み重ねたようなボトルを採用したCasAzarも登場しています。
セラミック製のボトルには手描きの装飾やシリアルナンバーが入り、14金のアクセントまで使用されています。
ここまで来ると、ボトルはパッケージというよりブランドを象徴するオブジェに近い存在です。

メキシコの工芸文化もボトルデザインに影響している
もう一つ、テキーラならではの特徴がメキシコとの結びつきです。
テキーラはメキシコの原産地呼称を持つ蒸留酒。
そのためブランドの世界観にも、メキシコの色彩や陶器、職人技などの文化的要素が取り入れられることがあります。
メキシコ文化 × 工芸 × ラグジュアリー × ブランドストーリー。
こうした要素をボトルまで含めて表現する文化が強いことも、テキーラ売り場が個性的に見える理由の一つです。
「テキーラだけ法律がゆるい」は本当?
これだけ変わったボトルが多いと、「テキーラだけボトルの形に関する規制がゆるいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、テキーラだけ特別に自由だから個性的なボトルが多い、というわけではありません。
むしろ背景にあるのは、プレミアム市場で目立つためのブランド戦略と、メキシコ文化やブランドストーリーをパッケージまで落とし込む考え方です。
もちろん、ボトルが豪華だから美味しいとは限りません。
テキーラを選ぶときはデザインだけでなく、100%アガベか、どこで造られているか、どんな製法なのかにも注目すると、それぞれのブランドの違いがより分かりやすくなります。
テキーラは、中身だけでなくボトルを眺めるだけでも面白いお酒なんです。
テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。
DOS LOCOS|ボトルの中の「造り方」にも注目
DOS LOCOSは、メキシコ・ハリスコ州アマティタンの家族経営蒸溜所で造られる100%ブルーアガベテキーラです。
トラピチェによる搾汁に加え、木槌を使った伝統技法「カノア・イ・マソ」を仕上げに取り入れています。
ボトルデザインだけでなく、蒸溜所や製法の違いからテキーラを選んでみたい方へ。
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