テキーラの熟成とは?樽熟成とタンク熟成の違いをわかりやすく解説|意外と知らないテキーラの秘密 Part42

テキーラ 熟成 樽

お酒って、造った後すぐに出荷されると思っていませんか?

実は多くのお酒は「熟成」という工程を経て味わいが整えられています。テキーラの熟成には大きく2つの方法があり、どちらを選ぶかで味がまったく変わります。


樽熟成——時間と木材が味を変える

オーク樽にお酒を入れて寝かせる方法。テキーラのレポサドやアネホがこれにあたります。樽の中では3つのことが起きています。

① 成分の抽出。バニラやキャラメルの香りは、オーク樽から溶け出した成分。樽の内側の焦がし具合(チャー)によっても風味が変わります。

② 酸化。木材の微細な隙間から空気が出入りし、アルコールの角が取れてまろやかに。

③ 蒸発(天使の分け前)。毎年少しずつ中身が蒸発し、残った液体は濃縮されて味わいが深くなる。メキシコの温暖な気候ではこの蒸発も速く、長期熟成テキーラが高価になる理由のひとつです。


タンク熟成——素材の味をそのまま守る

ステンレスタンクで寝かせる方法。外部からの影響を受けないので、原料の風味がそのまま保たれます。厳密には「熟成」というより「休ませる」が近い表現です。

テキーラのブランコはこの方法。アガベのフレッシュな香りをダイレクトに感じられるのは、ステンレスタンクで素材の味を守っているからです。


テキーラの4つの熟成カテゴリ

カテゴリ 熟成期間 特徴
ブランコ なし(タンク) アガベのフレッシュな香りとキレ
レポサド 2ヶ月〜1年 まろやかさ+軽い樽香
アネホ 1〜3年 バニラ・キャラメルのリッチさ
エクストラ・アネホ 3年以上 深い色合いと濃厚な風味

「樽は加える、タンクは守る」

樽熟成は「時間と木材が新しい味わいを加える」工程。タンク熟成は「素材そのものの味わいを守る」工程。どちらが優れているではなく、目指す味わいによって使い分けられているのがテキーラの世界です。


DOS LOCOS|タンク熟成のブランコと樽熟成のクリスタリーノ

DOS LOCOSのブランコはタンクでアガベの素材感を活かし、クリスタリーノは樽で深みを加えてから3度目の蒸留で透明に仕上げた一本。熟成方法の違いによる味の変化を、2本セットの飲み比べで体験できます。

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