「クリスタリーノ」というテキーラを聞いたことはありますか?
今メキシコの若者に最も支持されているテキーラのカテゴリで、日本でも注目度が急上昇中。一言でいうと「熟成したテキーラを透明に戻したお酒」です。
クリスタリーノとは
通常、レポサドやアネホは樽で熟成することで琥珀色に変わります。クリスタリーノはその熟成テキーラから色だけを取り除いて透明に戻したスタイル。
樽由来の香りや甘さ、まろやかさはそのまま残しながら、見た目はブランコのようにクリア。ブランコの透明感と、熟成のまろやかさを両方持ち合わせたテキーラの新しいカテゴリです。
ベースの原酒はブランドによって異なり、レポサドベース、アネホベース、エクストラ・アネホベースのクリスタリーノも存在します。
透明にする方法はブランドによって違う
クリスタリーノの「色を取り除く」方法は、実はひとつではありません。
最も一般的なのは活性炭フィルターで色素を除去する方法。多くのクリスタリーノブランドがこの製法を採用しています。
一方で、さらに手間をかけた製法もあります。たとえばDOS LOCOSのレポサド・クリスタリーノは、フィルターではなく樽熟成後に3度目の蒸留を行うことで透明に仕上げています。テキーラの蒸留は通常2回ですが、あえてもう1回蒸留を重ねることで、色を落としながら樽のまろやかさを凝縮する。クリスタリーノとしては珍しい、手間のかかった製法です。
なぜメキシコの若者に人気なのか
クリスタリーノがメキシコの若い世代を中心に広がっている理由は4つあります。
飲みやすい。熟成由来のまろやかさがありながらブランコのような透明感。テキーラに慣れていない人でも手を出しやすい見た目と味わいです。
カクテルに合う。透明だから色が邪魔せず、マルガリータやパローマに使っても見た目がきれい。SNS映えする点も若い世代に刺さっています。
「透明なのに深い」ギャップ。見た目は水のように透明なのに、口に含むとバニラのような甘みが広がる。このギャップが「これ本当にテキーラ?」という驚きを生みます。
初心者でも楽しめる。「テキーラ=強い酒」のイメージを裏切るスムーズさ。「クリスタリーノなら飲めるよ」とメキシコの若者が友人に勧めるのは定番になっています。
クリスタリーノの味わいの特徴
クリスタリーノの味わいは、ブランコとアネホの中間に近いポジションです。
アネホのような重厚な熟成感というよりは、ブランコのクリアさに樽のまろやかさがほんのり加わった印象。ウイスキーのようにじっくり飲む重い酒ではなく、軽やかに飲めるのにブランコより奥行きがある——そのバランスが魅力です。
ストレートやロックで樽のニュアンスを楽しむのはもちろん、ソーダ割りにすると透明感と炭酸の爽快さが合わさって、非常に飲みやすい一杯になります。
まとめ
クリスタリーノは、熟成テキーラの深みと透明な見た目を両立させた新しいカテゴリ。メキシコでは若者を中心に急速に広まり、日本でも次のテキーラトレンドとして注目されています。
透明にする方法はブランドごとに異なり、フィルター製法が主流ですが、DOS LOCOSのように3度目の蒸留で仕上げるものもあります。
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