2026年のFIFAワールドカップ、公式スピリッツ・スポンサーをご存知でしょうか。
その企業の名前は「ディアジオ(Diageo)」。聞いたことがない方も多いかもしれません。でもディアジオが持つブランドは、きっと知っているはずです。
ディアジオ=世界最大の洋酒メーカー
ジョニーウォーカー、ギネス、タンカレー。そしてテキーラのドン・フリオとカサミーゴス。
これらはすべてディアジオが所有するブランドです。ロンドンに本社を置き、180か国以上でお酒を販売する世界最大の洋酒メーカー。Part18で紹介したホセ・クエルボがテキーラ界の巨人なら、ディアジオはお酒業界全体の巨人です。
ウイスキー、ビール、ジン、ラム、ウォッカ、そしてテキーラ——ほぼすべてのカテゴリで世界的なブランドを持つ、圧倒的なポートフォリオを誇る企業です。
ワールドカップでテキーラを前面に押し出す理由
そのディアジオが2026年ワールドカップで前面に押し出しているのが、ウイスキーでもビールでもなくテキーラです。
ドン・フリオとカサミーゴスを中心に、北米・南米34の空港で100以上のプロモーションを展開。世界最大のスポーツイベントの舞台で、テキーラをメインに据えたマーケティングを仕掛けています。
なぜテキーラなのか。理由は明快で、開催地がカナダ・メキシコ・アメリカの北米3か国だからです。テキーラの本場メキシコが開催国に含まれており、Part14で紹介したとおり北米ではテキーラが最も勢いのあるスピリッツカテゴリー。開催地の文化と市場トレンドが合致する、絶好のタイミングです。
スタジアムでテキーラは飲めるのか
気になるのが、スタジアムの中でもテキーラが飲めるのかということ。
答えは「前半のうちなら飲める」です。
試合開始からハーフタイムまでは、ビール・ワイン・リキュールを含むすべてのアルコールが購入可能。ただし後半開始以降はビール・ワイン・缶カクテルのみに制限され、テキーラなどのハードリカーは75分で販売終了となります。
つまり前半の時間帯を狙えば、スタジアムでテキーラを片手にワールドカップ観戦ができる。しかも開催国のひとつがメキシコ。本場の地でワールドカップを見ながらテキーラを飲む——なかなかできない体験です。
テキーラが「世界のスポーツの顔」になる瞬間
ワールドカップのスポンサーは、そのカテゴリのお酒を世界中に露出させる最大のチャンスです。かつてビールメーカーがワールドカップを通じてグローバルブランドを築いたように、今回のディアジオのテキーラ戦略は、テキーラを世界のスポーツシーンの顔にする動きと言えます。
日本でもワールドカップの盛り上がりとともに、テキーラへの注目がさらに高まるかもしれません。
テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。
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