「テキーラだったらアネホが好き」——一見詳しそうに聞こえますが、実は「アネホ」の意味を正しく理解している人は意外と少ないんです。
Part1では原料、Part2では産地を紹介してきましたが、今回はテキーラの「熟成」について掘り下げます。
「アネホ」は銘柄の名前じゃない
「アネホ(Añejo)」はスペイン語で"熟成された"という意味(英語だとAged)。特定のブランド名ではなく、熟成期間による分類名なんです。
ウイスキーの「12年」「18年」のような区分に近いですが、テキーラは年数ではなくカテゴリ名で呼び分けるのが特徴。同じ蒸溜所のテキーラでも、熟成期間によってブランコにもアネホにもなります。
テキーラの4つの熟成カテゴリ
熟成期間で大きく4つに分かれます。味も見た目もまったく違うので、知っておくとテキーラ選びが楽しくなります。
ブランコ(Blanco)
熟成ほぼなし。透明で、アガベ本来のフレッシュな香りとキレが特徴。カクテルベースにも人気で、素材感をダイレクトに楽しめます。
レポサド(Reposado)
2ヶ月〜1年熟成。"休ませた"という意味のとおり、ブランコの勢いが落ち着いてまろやかに。ほんのり樽の香りと薄い琥珀色が加わり、テキーラ入門にもおすすめ。
アネホ(Añejo)
1〜3年熟成。バニラやキャラメルのようなリッチな香りで、色も濃い琥珀色に。「アネホが好き」という人が多いですが、4つあるカテゴリのひとつにすぎません。
エクストラ・アネホ(Extra Añejo)
3年以上の長期熟成。最も高級なカテゴリで、ブランデーのような深い味わい。食後にゆっくり楽しむのにぴったりです。
樽の種類で味が変わる
熟成にはアメリカンオーク樽やバーボン樽が多く使われますが、樽が違えば味も変わります。バーボン樽ならバニラやキャラメルの甘さ、ワイン樽ならフルーティーな酸味——同じアネホでも蒸溜所ごとに個性がまったく違います。ラベルに樽の種類が書いてあることもあるので、注目してみてください。

まとめ
「アネホが好き」は「12年モノのウイスキーが好き」と言っているようなもの。銘柄ではなく熟成カテゴリの話です。
ブランコ、レポサド、アネホ、エクストラ・アネホ——この4つを知るだけで、テキーラの選び方がぐっと広がります。次にテキーラを頼むとき、ぜひ熟成カテゴリを意識してみてください。
テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。