意外と知らないテキーラの秘密 Part41|蒸留酒と醸造酒の違い、わかりますか?

テキーラ 蒸留酒 醸造酒

蒸留酒と醸造酒の違いわかりますか?

ワインはどっち?→醸造酒。

ビールは?→醸造酒。

ウイスキーは?→蒸留酒。

テキーラは?→蒸留酒

お酒好きでも意外と曖昧な「蒸留酒」と「醸造酒」の違い。この2つを理解すると、テキーラの特徴がもっとクリアに見えてきます。


醸造酒——発酵させて「そのまま」飲むお酒

醸造酒は、原料を発酵させてそのまま造るお酒です。代表的なのはビール、ワイン、日本酒。英語では醸造所のことを「Brewery(ブルワリー)」と呼びます。

造り方はシンプル。穀物やブドウなどの原料に含まれる糖分を酵母が分解し、アルコールと炭酸ガスを生み出す。この発酵した液体をそのまま(もしくは濾過して)製品にしたものが醸造酒です。

醸造酒の特徴は、原料の風味や甘みがそのまま残ること。ワインのブドウの果実味、日本酒の米の旨み、ビールの麦の香ばしさ——原料の個性がダイレクトに味わいに出ます。

ただし、原料由来の糖質もそのまま残るため、糖質は高め。ビール350mlで約10g、ワイン1杯で約1.5〜2g程度の糖質が含まれています。


蒸留酒——醸造酒をさらに「蒸留」したお酒

蒸留酒は、醸造酒をさらに加熱・蒸留してアルコールと水分を抽出したお酒です。代表的なのはウイスキー、ジン、ウォッカ、そしてテキーラ。英語では蒸留所を「Distillery(ディスティラリー)」と呼びます。

蒸留とは、液体を加熱して蒸気にし、冷やして再び液体に戻す工程。アルコールは水より沸点が低いため先に蒸発する性質を利用して、アルコール濃度の高い液体を取り出します。

蒸留酒の最大の特徴は、蒸留の過程で糖質がほぼゼロになること。糖分は蒸発しないので、蒸留後の液体には残りません。Part38で紹介したとおり、テキーラもウイスキーも糖質ゼロです。

ただし、アルコール由来のカロリーはあるので、飲みすぎには注意が必要です。


テキーラの面白さは「蒸留酒なのに原料の個性が強い」こと

蒸留酒は蒸留の過程で原料の風味が薄れやすいのが一般的です。ウォッカやジンは蒸留を何度も重ねてニュートラルな味に仕上げるのが特徴。

ところがテキーラは蒸留酒でありながら、原料であるアガベの個性が非常に強く残るお酒です。法律で定められた2回の蒸留で、アルコール濃度を上げつつもアガベの甘みや香りを残すバランスに仕上げる。この「蒸留酒なのに原料の味がする」という点が、テキーラの面白さであり、ウイスキーとも共通するポイントです。


まとめ

醸造酒は発酵させてそのまま。原料の味が豊かだけど糖質が残る。蒸留酒はさらに蒸留して糖質ゼロ。でもカロリーはある。

造り方が違えば、味わいも体への影響も変わる。それがお酒の面白いところです。テキーラは蒸留酒の中でも原料の個性が際立つ存在。その特徴を知ると、次の一杯の味わい方が変わります。

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