健康志向の甘味料として人気のアガベシロップ。実はテキーラの原料とまったく同じ植物から作られていることを知っていますか?
この記事では、アガベシロップとは何か、なぜ注目されているのか、そしてテキーラとの意外なつながりを解説します。
アガベシロップとは
アガベシロップは、メキシコ原産の植物アガベ(ブルーアガベ)の糖分から作られる天然の甘味料です。
アガベの中心部(ピニャ)に蓄えられた糖分を加熱・搾汁して濃縮したもので、琥珀色でとろりとした液状。砂糖の約1.3倍の甘さがありながら、使用量を抑えられるのが特徴です。
日本でもスーパーやカルディ、成城石井などで手に入るようになり、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
アガベシロップが注目される理由
アガベシロップが健康志向の人に選ばれる理由は主に3つ。
GI値が低い。GI値(血糖値の上がりやすさの指標)が砂糖やハチミツと比べて低く、血糖値の急上昇を抑えやすいとされています。糖質制限やダイエット中の甘味料として注目されています。
ヴィーガン対応。ハチミツは動物由来のためヴィーガンの食事には使えませんが、アガベシロップは植物由来なのでヴィーガンの方にも選ばれています。
クセが少なく使いやすい。ハチミツのような強い風味がないため、コーヒー、紅茶、ヨーグルト、パンケーキ、スムージーなど幅広い用途に使えます。料理の味を邪魔しない点が支持されています。
テキーラとアガベシロップは「兄弟」
ここからがこの記事の本題。アガベシロップとテキーラは、同じブルーアガベから生まれた兄弟のような存在です。
アガベの糖分を搾って濃縮すると→アガベシロップ。 アガベの糖分を搾って発酵・蒸溜すると→テキーラ。
出発点は同じ。途中の工程が違うだけで、まったく異なる製品になる。アガベシロップの自然な甘みが好きな方は、テキーラを飲んだときにも「あ、この甘さ知ってる」と感じるかもしれません。
カクテルでも再会する——トミーズマルガリータ
アガベシロップとテキーラが再び出会うカクテルがあります。トミーズマルガリータです。
通常のマルガリータはオレンジリキュール(コアントロー)で甘みを加えますが、トミーズマルガリータではコアントローの代わりにアガベシロップを使います。つまり材料は、100%アガベテキーラ、ライムジュース、アガベシロップの3つだけ。すべてがアガベ由来またはナチュラルな素材で構成された、世界で最も注文されているテキーラカクテルのひとつです。
アガベはお酒と食品だけじゃない
アガベの用途は甘味料とテキーラだけではありません。
メキシコではアガベの花や茎が料理の食材として使われ、アガベの樹液(アグアミエル)を発酵させたプルケという伝統酒はテキーラより遥かに古い歴史を持ちます。さらにアガベの葉からは丈夫な繊維が取れ、ロープやカゴ、バッグの素材として何千年も暮らしの中で使われてきました。
お酒、甘味料、食材、繊維——ひとつの植物がこれだけの役割を果たしてきたアガベは、メキシコの文化を支えてきた存在そのものです。
まとめ
アガベシロップとテキーラは、同じブルーアガベから生まれた兄弟。アガベシロップの自然な甘みが好きな方は、テキーラにもきっとハマるはずです。
次にアガベシロップを使うとき、「これがテキーラの原料か」と思い出してみてください。そして機会があれば、アガベの味わいがダイレクトに感じられる100%アガベのテキーラも試してみてほしい。
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