「テキーラってどうやって作られてるの?」——意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
ショットでサッと飲まれがちなテキーラですが、その裏には10年近い歳月と職人の手仕事があります。テキーラが生まれるまでの6つのステップを順番にご紹介します。
STEP1:アガベの収穫
原料のブルーアガベは、植えてから収穫まで7〜10年。メキシコの大地でじっくり糖分を蓄えていきます。
収穫するのは株の中心の「ピニャ」という球茎部分。ヒマドールと呼ばれる職人が専用の刃物で葉を一枚一枚手作業で切り落とし、ピニャだけを取り出します。大きいもので数十kgにもなるピニャを、一つひとつ人の手で収穫する——最初の工程から職人技です。
STEP2:蒸し
収穫したピニャをそのまま発酵には使えません。大きなオーブンで数十時間かけてじっくり蒸すことで、でんぷんを糖分に変換します。伝統的な蒸溜所ではレンガ造りの「オルノ」が使われます。
この工程がテキーラの甘みのベースを作る重要なステップ。蒸し方や時間は蒸溜所ごとに異なり、ここで味の方向性が分かれ始めます。
STEP3:搾汁
蒸して柔らかくなったアガベを潰し、糖分を含んだ汁を搾り出します。現代ではローラーミルが主流ですが、伝統製法では「タオナ」という石臼でゆっくり搾ります。タオナ製法は繊維の風味が残り、独特の深みが出るとされています。
STEP4:発酵
搾った汁に酵母を加え、糖分をアルコールに変える工程。温度や時間、酵母の種類で香りや味わいが大きく変わります。野生酵母を使う蒸溜所もあり、テキーラの個性を決める最も重要な工程のひとつです。
STEP5:蒸溜
発酵した液体を加熱してアルコールを抽出。テキーラは法律で最低2回の蒸溜が義務です。1回目で粗いアルコールを作り、2回目でさらに精製。度数の調整と雑味の除去が行われ、クリアな味わいに仕上がります。
STEP6:熟成
蒸溜後、熟成期間によって4つのカテゴリに分かれます。
- ブランコ:熟成なし。アガベのフレッシュな風味そのまま
- レポサド:2ヶ月〜1年。まろやかさと樽の香りがプラス
- アネホ:1〜3年。リッチで複雑な味わい
- エクストラ・アネホ:3年以上。深い色合いと濃厚な風味
樽はアメリカンオーク樽やバーボン樽が主流で、熟成期間と樽によって色・香り・味が変わります。
まとめ
アガベ育成に10年、職人の手作業、蒸し・搾汁・発酵・蒸溜・熟成——テキーラは時間と手間が詰まった深いお酒です。
その背景を知ると、一杯の味わい方がきっと変わるはずです。
テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。