意外と知らないテキーラの秘密 Part30|テキーラの蒸留所は何社ある?

テキーラ 蒸留所

テキーラの蒸留所って、世界に何社あると思いますか?

100社?1,000社?——答えを出す前に、まずテキーラの大前提をおさらいしておきましょう。


テキーラを造れる場所は限られている

Part2でも紹介しましたが、テキーラはメキシコならどこでも造れるわけではありません。法律で定められたメキシコの5州の指定地域だけ。原料はブルーアガベのみ。さらに栽培・蒸溜・熟成・瓶詰めまですべてその地域内で行わなければテキーラとは名乗れません。

これだけ厳しい条件がある中で、実際に稼働している蒸溜所はいくつあるのか。


答えは214社

テキーラの総合データベース「Agave Matchmaker」によると、メキシコには現在214のアクティブなテキーラ蒸溜所が存在します。

214という数字、多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、世界中で飲まれているテキーラの全量がたった214の蒸溜所から生まれていると考えると、かなり少ないとも言えます。スコッチウイスキーのスコットランドには約150の蒸溜所がありますが、テキーラの世界市場の規模を考えれば、214社で世界の需要をまかなっているのは驚くべきことです。


でもテキーラブランドは約2,000

ここが面白いところです。蒸溜所は214なのに、世の中に存在するテキーラブランドは約2,000

つまり、1つの蒸溜所が平均して約10のブランドを製造している計算になります。大手のクエルボ(NOM 1122)のように数十ブランドを手がける蒸溜所もあれば、自社ブランド1つだけを丁寧に造る小規模蒸溜所もある。

この構造を知ると、「ブランド名が違う=まったく別のテキーラ」とは限らないことがわかります。見たことのないブランドでも、中身は馴染みのある蒸溜所が造っているかもしれないのです。


だからNOM番号が重要

Part21で紹介したとおり、テキーラのラベルにはNOM番号という蒸溜所のIDが記載されています。テキーラ規制委員会(CRT)が認証した番号で、これを見ればどの蒸溜所で造られたテキーラかが一目でわかります。

ブランド名やパッケージだけでテキーラを選ぶのは、本の表紙だけで中身を判断するようなもの。NOM番号を見れば、「この蒸溜所なら信頼できる」「前に飲んだあのテキーラと同じ蒸溜所だ」という選び方ができるようになります。


まとめ:テキーラはブランドも蒸溜所も見るお酒

蒸溜所214に対してブランド約2,000。テキーラはブランドを見るお酒であり、蒸留所を見るお酒でもあります。

次にテキーラを手に取るとき、NOM番号をチェックしてみてください。ブランドの向こう側にある蒸溜所が見えると、テキーラの世界がもう一段深くなります。

テキーラで一体感を生み出そう。一体感テキーラ。


👉 NOM 1459、アマティタンの家族経営蒸溜所が造るテキーラ DOS LOCOS ブランコ&クリスタリーノ 2本セットはこちら