テキーラのボトルをよく見ると、ラベルに「NOM」に続く4桁の数字が書いてあります。これ、何か知っていますか?
実はこの数字、テキーラ好きが一番最初にチェックする情報なんです。
NOMとは「蒸溜所の登録番号」
NOMは「Norma Oficial Mexicana」の略で、メキシコ政府に登録されたテキーラ蒸溜所のID番号です。すべての正規テキーラにはこの番号が記載されており、どの蒸溜所で造られたかが一目でわかるようになっています。
テキーラ規制委員会(CRT)の認証を通過した蒸溜所だけがNOM番号を持てるので、この番号があること自体が「正規のテキーラである」という証でもあります。
有名なNOM番号を知っておこう
NOM番号を覚えておくと、ラベルを見ただけで「あの蒸溜所のテキーラだ」とわかるようになります。いくつか有名な例を紹介します。
NOM 1122——世界最大のテキーラメーカー、ホセ・クエルボの蒸溜所。日本で最もよく見かけるクエルボや1800は、すべてこの番号が記載されています。Part18で紹介したとおり、数十ブランドを擁する巨大蒸溜所です。
NOM 1449——ドン・フリオを造っている蒸溜所。プレミアムテキーラの代名詞的存在で、品質へのこだわりで世界的に高い評価を受けています。
NOM 1459——DOS LOCOSの蒸溜所、Tequila Selecto de Amatitán。ハリスコ州アマティタンにある家族経営の蒸溜所で、カノア・イ・マソ(木槌による手作業)の伝統技法で造られています。大手とはまったく違う、クラフトならではの味わいが特徴です。
NOMを見ると「知らない銘柄」の味が予想できる
NOM番号が面白いのは、同じ蒸溜所が複数のブランドを造っていることが多い点です。
バーで見たことのない銘柄に出会っても、NOM番号を見れば「あのブランドと同じ蒸溜所だ」とわかる。蒸溜所が同じなら製法のベースは共通しているので、味の方向性がある程度予想できます。
逆に、違うブランド名でも中身は同じ蒸溜所というケースも。NOMを知っていれば、パッケージに惑わされず中身で選ぶことができます。
NOM番号の調べ方
ボトルのラベルやバックラベルに「NOM」と4桁の数字が印字されています。NOM番号を検索すれば、その蒸溜所がどんなブランドを製造しているかも調べられるので、気になるテキーラがあればぜひ確認してみてください。
まとめ
NOM番号は、テキーラの「出生証明書」のようなもの。どの蒸溜所で、どんな環境で造られたかがこの4桁に詰まっています。
次にボトルを手に取るとき、ぜひNOM番号をチェックしてみてください。テキーラの世界が一段深く見えてきます。
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